白紙

鳥取砂丘

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2015年5月9日　鳥取砂丘

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鳥取砂丘に行ってみることにしました。
鳥取砂丘は私が住んでいる埼玉県からは
はなはだ行きにくいところにあります。
電車で行くには移動時間がかかりすぎです。
あんまりたっぷり時間をとれない小生は
羽田から飛行機で鳥取空港に飛ぶのが一番良さそうです。
飛行機怖いけど。

それで平成27年5月9日（土）の午前の仕事の後、
鳥取砂丘と砂の美術館を見る予定で出かけました。
時間に遅れるのが怖くてお昼を食べてすぐ、
1時半にはそそくさと家を後にしました。
目指すは16時50分ANA297便です。
空港にはだいぶん早めに着いたので
空港内のショッピングエリアなどを徘徊して
時間をつぶします。
でも第二ターミナルは意外に見るところ無いんですよね。
第一ターミナルまで遠征するのは面倒くさいし
人混みから離れたところでいすに座って
のんびり待つことにします。
しかし機材繰り越しとかで25分遅れ
17時15分出発になりました。
さらには二度にわたる搭乗口変更もあり混乱をしました。
結局機体到着を待っての出発となったのとした。
搭乗してみたら機内がガラガラでびっくりしました。

こんなに空いている飛行機に乗るのは初めてでした。
飛行機は乱気流の中を上昇して水平飛行に移って
少し安定したかと思うまもなく着陸態勢に入って
鳥取空港を目指します。
鼓膜の空気抜きが苦手な人にはたまらない忙しさですね。
鳥取にも新幹線を通して欲しいです。
予定より30分ほど遅れて我が機は
鳥取コナン空港に到着しました。

飛行機が遅れた分だけバスが待っていてくれたので
そのバスでホテルに向かうことができました
駅についても目指すホテルがなかなか見つかりません。
駅前の地図に我がホテルの名前が無いのです。
いくつかあるビルの上のホテルの看板を見ても
我々が探しているホテルニューオータニ鳥取はありません。
手元にある予約票の住所から駅頭の地図で見当を付けて
この辺にあるはずだと行ってみると
駅から見えるところにあるビルがそのホテルなのでした。
ホテルニューオータニ鳥取はビルの屋上に看板を出すような
目立ったことはしなくて建物の前を歩いた人が
やっと気づくような看板しか出してありませんでした。
それも文字と下地の色が似通っている上品さです。
恐れ入りました。
そういうわけでやっと見つけたニューオータニ鳥取は
意外と駅に近いのでした。
すぐ前と言ってもいいくらいです。
夕食を食べようとしたんですが
ニューオータニの中にあるレストランは
大変値段が高いので入ることができませんでした
それで夕食を食べに出ようと思ったんですが
近くの繁華街はもう夜になったせいか居酒屋とか
ラーメン屋さんばっかりでちょっと入る気がしません、
それで少し歩いたところにある
ワシントンホテルの中華料理の店に行きました。
やっぱりそこも随分値段が高かったのですが、
ここは単品でビールという裏技で
チャーハンとビールを食べて本日の夕食としました。
疲れてホテルの部屋に戻って
缶酎ハイとハイボールを飲んで眠りました。
でも疲れていてあんまり眠れませんでした。

翌朝は早く起きて6時には準備を整えました。
朝の7時に鳥取駅のVIE DE FRANCEで
モーニングセットを食べました。
サンドイッチ、ヨーグルト、コーヒーの
おいしいモーニングでした。

モーニングを食べて少し時間があるので駅の中を歩きます。
時間が早いのでお土産屋さんはまだ開いていません。
改札を出てすぐの駅の中の広場に
コナンの中の登場人物たちの砂の像がありました。

見事なできばえに感心します。

ところで駅の改札が自動じゃないことを発見して
ちょっと懐かしい気分になりました。


駅を出て駅前ロータリーの向こうに
「すなば珈琲」がありました。

鳥取にはスターバックスが無いと話題になったときにできた
あの有名な「すなば珈琲」です。

バス停に行ってみると8時25分に砂丘に行くバスがありました。
まずは砂丘会館まで行って砂丘を楽しむという予定です。
バス停のすぐそばには長距離バスの発着をするところがあって
大阪行きとか京都行きのバスが出ていました。
そうか大阪からバスでここまで来る手があったのかって
思いましたけど時刻表とか考えると現実的ではなさそうですね。
バスで鳥取市内を抜けて砂丘会館まで行きました。
砂丘会館のところでここで足を洗うのかとか
ビーチサンダルを出しておかなくちゃって話していたら
会館事務所の人がその荷物もうコインロッカー無いから
預かってあげようかって言ってくれました。
僕たちはご親切に甘えることにして最小限の荷物になって
身軽になって砂丘に出ることができました。

砂丘訪問は今回の旅行の第一の目的です。
ですから砂丘に降り立ったときはうれしかったですね。
砂丘は広かったです。

砂丘を広いを思う人と想像より広くないと思う人といると
聞いていましたが、もっともなことだと思います。
ちょっと微妙な広さだし。
でも、私には充分に広く感じられました。

日本の中でこんなにすごい広さの砂山があるだけでもびっくりです。
靴に砂が入るのでビーチサンダルを持っていった方がいいよって、
行ったことのある長男に、聞かされていたので、
かさばるビーサンを、持っていったのですが、
履きなれないビーサンの鼻緒が痛くて、すぐに裸足になって、
直に砂の上を歩くとこれが気持ちが良いのです。
足の裏が柔らかくて暖かくて。
後で聞いたら。夏は砂が60度ほどになるので、
裸足は無理との事でした。
季節が良かったみたいです。
あと足に傷があったら無理ですね。
家人と2人での裸足の砂山登山は楽しかったのですが、
足を踏みしめたら足元が崩れていくという
独特の心許ない感覚に消耗しました。
高さ48メートルの砂山に上るのに大変疲れました。
しかし砂山の稜線の通称「馬の背」に登りきった先には
日本海の雄大な風景が広がり涼しい風も吹いてきて
ここまで来た甲斐があったと感じました。
さて登った山は下りなくてはなりません。
今度は一足降ることに足元が崩れるのでさらに恐怖です。
みんなよく降りているなと思います。
しかし僕たちは考えました。
一直線ではなくて斜め下方向に歩けば
恐怖はそんなに強くないことに気づき
無事降りることができました。
今度はここから砂の美術館に向かいます。

砂の美術館は圧巻でした。
これが半年ごとに、更改なんて!
なんてもったいない。
今年は第八回　砂で世界旅行　
ドイツ編　中世の面影とおとぎの国を訪ねて、
というドイツ特集です。
会場に入るとまずは巨大なグリム兄弟の像が迎えてくれます。

会場には所々にヘンゼルとグレーテルやハーメルンの笛吹きや
ブレーメンの音楽隊などの話の像を
配置してあって見る者を飽きさせません。







ほかにルターの宗教改革を題材にしたものや
ベルリンの壁を表現したもの、アンネの日記、
近代の宮廷の様子、ドイツの科学など
盛りだくさんにドイツを描いています。



彫刻家たちは世界中の手練れが集まっていて
彼らを中心となる日本人が束ねているのだそうです。
実に見事なプロジェクトです。

砂の美術館に併設の売店でお土産を物色していると
興味深いバス路線の張り紙を売店で見ました。

鳥取砂丘コナン空港周遊バス運行案内と書かれたポスターです。
これによると砂丘センターから13時25分出発で
ANA1102便に接続らしいです。
なんと運賃無料と書いてあります。
これはいいじゃないですか。

そうとわかればここから、砂丘会館に戻って荷物を受け取って
ビーサンを脱いで靴を履いて、その後砂丘センターに行けば、
バスに乗れる理屈です。
砂丘センターまで行ってバスが見つからなかったら
その時点でタクシーに乗ればいいじゃないですか。
タクシーはお助けカード、セフティネットですね。
荷物をごろごろ引きながら砂丘センターに行く途中で
手頃なお店を見つけて海鮮丼を食べました。
新鮮でおいしいのですがご飯が少し硬かったです。

砂丘センターまでは案外登りが長かったです。
砂丘センターはマイカー客や団体旅行のバスを受け入れる施設みたいで
広々とした食堂と充実した売店を誇ります。
路線バスも乗り入れています。
センターの駐車場で、路線バスのバス停を見つけましたが、
他のバスの時刻表ばかりで目指すバスの時刻表を貼ってありません。
砂丘センターのなかに張り紙があるかと思いましたが
どこにも貼ってありません。
僕たちはさっき見たポスターは幻影だったのか！
それとも僕たちは二人ながら痴呆になってしまったのか
不安になったのでした。
幻のバスは諦めることにしてタクシーで空港に行こうと思いましたが、
タクシーが1台も客待ちしていません。
どうやら砂丘センターはマイカーや観光バスが来るところで、
タクシーに乗る人が食うところじゃないようです
そういえば砂丘センターからはリフトが出ていて
道をまたいで砂丘に行けるようになっていました。

こうなったらまたさっきの砂丘会館まで歩いて
あそこに並んでいたタクシーに乗ってコナン空港に行くしか無いな、
と腹をくくってせめて展望台でも登って憂さ晴らしをします。

展望台から砂丘を見ていたらふと駐車場を見下ろしたら
さっきのバス停に目指すバスが止まるのを発見しました。
車体には派手なコナン君のマンガが書き入れてあります。

もう間違いありません。
急いで階段をかけをして近寄ろうとすると、
バスはゆっくり動き出すではないですか。
おおい13時25分にはまだ早いぞと思っていたら、
後ろの路線バスにどかされていただけらしく
移動して待っているところがありました。
そこに行って運転手さんに聞いたら時間が来たら
バスはバス停に行きますとのお話でした。
僕たちはこうして13時25分まで待って空港行きのバスに乗れました。
うれしかったですね。
バスの中ではアンケートがあってそこのアンケートに記入すれば
運賃はタダになるようです。
どうやら試験運行らしいです。
空港まで10分ほどで。15分ほどで到着です、
飛行機は10分ほど遅れて出発しました。
待ってる間に待合室で飲むビールは美味しかったです。
復路の飛行機は往路のガラガラ状態と違って満席でした。
やっぱり日曜日の午後は混雑するんですね、
羽田から最寄り駅までバスに乗れたので楽ちんな帰り道でした、
土日を使った大忙しの鳥取砂丘ツアーでしたが、
楽しい充実のツアーでもありました。

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