白紙

H280717-18

次男がグアムで結婚式をするというので
私たち夫婦と長男が式に参列することになりました。
小生はグアムに行くのは初めてでしたので
ちょっと楽しみな旅行に行くという体です。
次男にとっては大切な結婚式だというのに失礼な父親です。

そもそも我が家には彼のために盛大な結婚式を挙げてやれる資金が無くて
今回の旅行兼結婚式も新郎新婦がその費用をまかなうという
変則的な結婚式だったのであります。
おおなんて可哀想な次男君。

それはそうとして
小生は連休を利用した日程のおかげで
土曜日を休みにしただけで
三連休が作り出せて仕事には少ない影響ですみました。

土曜日の朝は早めに起きて身支度戸締まり整えて
忘れ物のチェックも怠りなく朝霞台駅前から成田行きのバスを目指します。
便利なことに朝霞台駅前から成田空港直通のバスが出ているのです。
かねて用意の空港行きバスの予約チケットを握りしめてバスを待ちます。

空港について早速、自働のチェックインの機械で
戸惑いながらチェックインをします。
驚いたことにパスポートをスキャンさせると
僕たちの名前が画面に出てチケットが発券されるのですね。
すでに申し込んで予約済みなのですから当然なのかもしれませんが
ちょっとびっくりしました。

そのうち徐々に今回のメンバーが集合してきました。
次男とお嫁さんとそのお母さんと僕たち三人です。
いよいよ時間が来て手荷物検査を通ります。
手荷物には怪しいものがありませんのでXP検査を通過します。
しかし僕がゲートを通るとピーって言うんです。
そうしたらベルトを外して靴を脱いで靴は手荷物検査を通して
もう一度ゲートを通れって言うんです。
さすがに今度はピーはありませんでしたが
服の上から厳重なボディチェックまでされてびっくりしました。
僕がそんなに怪しく見えたのでしょうか。
でも厳重なボディチェックは安全な飛行には必須ですから
むしろ好ましく感じたのでした。

エコノミー席は何度座っても狭いですね。
飛行機が小さいせいかいつもよりももっと狭い感じです。
そのうえ過去数回の欧州への旅行では
狭いエコノミー席でも目の前にビデオなど付いていましたが
今回はそれもありません。
近距離で飛行時間が短いので退屈する心配が無いと言うことのようです。
たしかに。
短い飛行時間の割に思いがけず
おいなりさんなどの機内食が出て美味しかったです。
飛行機は途中で乱気流に巻き込まれてかなり揺れました。
普通は落ちる心配が無いのが飛行機ですが
揺れがひどいと翼がもげるんじゃないかと心配になります。
窓から外を見ると羽根が激しく上下に震えています。
CAさん、あの羽根大丈夫ですか？

僕の心配をよそに飛行機は定刻通りグアム国際空港に到着しました。
あらかじめ機内で記入しておいた出入国書類を提出して
入国審査はすんなり済んで
回転テーブルで荷物を受け取って
税関申告書を提出して晴れてグアムに入国です。

グアムというのはアメリカの準州なのだそうで
アメリカそのものではないのだそうですね。
大統領選の選挙権はないのだそうです。
なんだか不思議なポジションですね。

僕たち６人は迎えのバスに乗って投宿先の
ヒルトングアムリゾート＆スパ（以下ヒルトン）に向かいます。
ヒルトンはタモン湾南端に位置する老舗高級ホテルです。
次男の結婚式を挙げるチャーチも併設しているので大変助かります。
ホテルにチェックインして部屋のカードキーをもらいます。
長男の部屋と僕たち夫婦の部屋は隣り合わせで
コネクティングルームになっています。
便利です。

部屋にはセーフティボックス、シャワレット、バスタブがありました。
何よりシャワレットは嬉しい設備です。
洋式のホテルは入浴の際の脱衣室が付属していません。
この点だけはどうしてもホテルが好きになれない点ですね。
一人で泊まるならともかく二人以上の宿泊で
着衣のスペースも与えられないのは嫌ですね。
欧米のホテルのことですから
文化の違いを愚痴っても仕方がないですけれども
日本国内のホテルではこの点を改善して欲しいです。
今回はグアムだから仕方ないですね。

部屋のベランダから素晴らしい眺望を見ることが出来ます。

オーシャンビューと言うやつですね。
絶景です。
眼下にホテル併設のプールが見られます。
筆者は海やプールに入らなくなってずいぶん久しくなります。
かれこれ２０年くらい経ちますね。

夕方から次男が予約してくれたオプションツアーの
サンドキャッスルデラックスディナーショーを見に行きます。
ディナーを楽しんだ後
本格的な劇場でラスベガス仕込みのマジックショーや
アクロバットショーを楽しみました。
すっかりいい気持ちになって劇場の外に出ると
外はスコールが降った後だったようで路面が少し濡れていました。
グアム滞在中雨が降ったのはこのときだけでしたね。

ホテルの部屋に戻って確認したところ
部屋の冷蔵庫には飲み物が入っていませんでした。
このままビールも飲まずに就寝するのは耐えられないので
ホテルの１階にある売店(主にお土産を売っている)で
ビールを数本仕入れてきました。
これで安心して風呂に入ってからのビールを楽しめる見通しです。

ビールを飲んでよく分からない英語のテレビと
NHKを交互に見て夜が更けていきました。

朝食をホテルのレストランのバイキングで食べて
部屋に戻っていよいよ結婚式用の服に着替えます。
このときのためにアロハシャツを用意してあるのです。
と言っても用意したのは次男でして
それぞれが勝手な意匠の衣装を選ばないようにと言う配慮と
全体の調和を考えての演出を兼ねて
主催者側が参列者の服を決めるのは納得できることでした。
あとで回収して自分で着ようという考えもあったらしいですから
なおさら自分で選びたいわけですね。

ホテルの敷地の一角にある
結婚式をあげるチャペルはお菓子のようにかわいらしくて
祭壇の背景になっているグアムの海は目が覚めるような美しさで
素晴らしいロケーションでした。

結婚式は厳かに和やかに愛のあふれるものでした。
式場の華やかさはかわいらしくて美しい新婦と良く調和して
素晴らしい結婚式になりました。

式の後は何枚もの写真撮影が行われました。
プロの写真家が新郎新婦にポーズをとらせて
写真を撮り続けているそのすぐわき、すぐうしろで
僕たち素人が次々シャッターを押して便乗写真を撮ります。
プロの人には迷惑だったでしょうけど
僕たちにも写真を撮らせてもらえて良かったです。

さらにその後みんなで砂浜に出ての写真撮影です。

ひるひなかウェディングドレスをまとった花嫁さんが
砂浜を歩いて行くのですから多少の違和感がありそうですが
それはさすが、グアム、みんなには見慣れた風景らしくて
ビーチの人たちは誰も見向きもしませんでした。
楽です。

写真撮影も終わって皆でホテルでの食事です。
花嫁さんはまだドレスのままで
円卓を囲んでの楽しい食事となりました。
これが披露宴というわけです。

食事の後は解散となって各自時間を過ごします。
新婚さんをほっといてあげようというわけですね。
僕たちもホテルの売店などで少し買い物などもしたいし
ちょうどいいわけです。

僕たちはホテルのプールに隣接した屋外の
屋根付きのビヤホールみたいなところで
バイキングの食い放題、飲み放題で
ファイアダンスショーが見られるというので
これを予約して夕食とすることにしました。
予約チケットはホテルのロビーに届けてくれることになっていましたが
これがなかなか届かずずいぶん心配させられましたが
結局間に合って無事店に入れました。
僕たちが席についてビールなどを飲んでいると
すぐ後から中国人の団体が入ってきて急にあたりが騒がしくなりました。

ショーは松明をいくつも使った危険な踊りと
美しい女性の妖艶な踊りを
何種類も見せてくれる盛りだくさんなものでした。
ビールもたくさん飲んで結婚式も無事終わった安心感からか
ずいぶん酔ってしまいました。
シャワーを浴びて後は寝るだけです。

最終日、朝食はホテル内のロビーに隣接した軽食のイートイン
みたいなところでサンドウィッチを頬張ります。
これが結構美味しくて幸せな気分になれるのでした。

ところで帰りの飛行機は午後４時ですのでお昼までは自由時間です。
幸いホテルからタモンの中心地に行くタモンシャトルというバスに
無料で乗れるコンチャカードというカードも持っています。
僕たちはまだタモンビーチの繁華街を歩いていませんので
バスに乗って行ってみることにしました。

バスは前半分はガラス窓が付いていてエアコンが効いています。

うしろ半分は厚手の透明ビニールののれんに仕切られて
屋根付き窓なしオープン、冷房なしの構造です。

風が入ってきて気持ちよいです。
どの座席も木造でおしりが痛いです。

適当なところで途中下車して少し歩くことにします。
一昨日の夜ショーを見たサンドキャッスルの建物がありました。

昼間見ると印象が違いますね。

お土産やブランド並ぶ綺麗で広々としたお店に入って
涼みがてら買い物をします。
グアムらしいものがたくさん並んでいて見ていて飽きません。
欲しいものはないんですけどね。

その後近くのABCストアで買い物したのですが
よく見るとこの店は２０１３年２月１２日に
日本人三人が殺された事件現場なのです。

ちょっと怖くなりました。

少し歩いてバス停を見つけてバスに乗ることにします。

部屋に帰ってお土産をスーツケースに詰める作業です。
やっぱりチョコレートとかチョコレートとか買っちゃうわけですね。
投宿して三日目の部屋はなんだか馴染んできていて
部屋もベランダからの景色も広めのベッドも離れがたい感じです。
早く帰って自宅の風呂に入りたいって気持ちもあるんですけどね。
どうやら荷造りが済んでホテルをチェックアウトして
荷物をドアボーイに預けて一息つきます。

今度は皆でお昼を食べます。
式の朝に朝食を食べた店でもう一度バイキングを食べます。
グアムもなかなか美味しいです。

お昼を食べていよいよ空港に向かいます。
例によって物々しい警備のなか不思議な機械の中で万歳させられたり
ボディチェックされたりします。
無事出国して空港の免税エリアに入ると別世界のような華やかな店が並んでいます。

ここは全部ロッテが仕切っているようでした。
そおなんだあ。

買い物にも飽きて出発ゲート近くでたむろしていると
やがて飛行機の出発のアナウンスが聞こえてくるのですが
明らかに日本語なのに外国語訛りが強くて聞き取れないのです。
アナウンスは日本人にやって欲しいです。

飛行機は往路と同じ小さな飛行機でした。

このタイプは揺れることになっているみたいで
復路でも激しく揺れました。
もう慣れました。

成田空港で皆と「お疲れ様でした」と別れると
今度は我が家までの帰路の確保です。
バスのチケットの発券売り場に行きましたが
ちょうどいいのがなくて待ち時間がずいぶん長いのです。
それで電車で帰ろうとして探したのですがやっぱりいいのがなくて
結局バスの時間まで待ちました。

家に帰り着いたのは１０時半だったです。
荷物を開梱して洗濯物を洗濯機に放り込んで風呂に入って
大好きな焼酎を飲んで明日の仕事に備えるのでした。
ああ疲れた。

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